見守りカメラ(ペット&介護)

進化が進む、見守りカメラ(ペット&介護用)

一人暮らしや少人数家族でペットを飼っていると、大変なのがペットだけのお留守番です。

急な残業・飲み会、葬儀など急に行かなければならない法事、急に命じられた出張等々、 ペットだけのお留守番をしてもらう機会は多い物です。十分予定が立てられるゆとりがあれば、ペットホテルなどの手段も取れますが、急な出来事には対応出来ない、ことが多いでしょう。
留守番してもらうがペットが、どのように過ごしているか気になる方。 ペット同伴できない場所に行くとき困っている方。また高齢者介護用・赤ちゃんの見守りでカメラを検討している方も多いでしょう。

ペット見守りカメラ主体の内容ですが、他の介護用・ 赤ちゃんの見守りでカメラの検討にも参考になると思います。

ペットや介護用・見守りカメラはネットワークカメラ

見守りカメラとはどのようなものでしょうか? 
防犯カメラ、監視カメラが元になります。大昔?、昭和の時代の防犯カメラは、同軸ケーブル(TVアンテナ線)で繋ぎ、VHSなどのテープに動画を録画していました。平成に入るとデジタル化&ハードディスクに録画するようになり、光回線が普及するとインターネット経由のネットワークカメラへと進化・普及してきました。

ネットワークカメラは、省略して言うと、デジタル動画カメラと、機能を省略したコンピューターを合体させたもので インターネット経由で画像・動画を見ることが出来ます。スマートフォンでのLINEビデオ通話を思い浮かべてもらえばイメージが湧くと思います。

ペットの見守りカメラもネットワークカメラです。 ペットの見守り(介護の見守り)に必要な機能を一般的な監視カメラに追加したネットワークカメラと思ってもらえばよいでしょう。

ペットの見守りカメラ は、 ご自宅にインターネット用の光回線が無いと接続出来ません。主にWI-FIでインターネットに接続する必要があるため、Wi-Fiルーターも必須となります。 (有線LAN接続可能機種もある)
なお多くの見守りカメラで、モバイルWi-Fi機器での接続は不安定のため非推奨とされています。

Wi-FiルーターやモバイルWi-Fi機器のことが知りたい方はこちらを参照ください。

WI-FI接続と聞くと拒否反応を起こす方もいるかもしれません。しかし見守りカメラの進化は早く、スマホにアプリをインストールしたり、QRコードを読み取ることでOKだったりで大変簡単になってきています。(出張設定サービスが用意されているメーカーも存在)

ペット見守りカメラの全体像

ペットの見守りカメラで出来る主なこと

  • ペットの様子がいつでもスマホで確認できる。暗がりでも鮮明な画像が見えるカメラも多い。
  • 多くの機種で、複数スマホで共有可能(家族で見守りなど)
  • 音声が聞こえるだけでなく話しかけることもできる。
  • 対応機種は動画をSDカードなどに録画できる(編集してYouTubeに投稿も可能)
  • 有料サービスだが、火事・ガス漏れ・侵入者などの緊急事態を通知してくれる機種もある
  • おやつを与える機能付きや、自動給餌器 カメラ付もある。餌やりがスマホで可能

見守りカメラの注意点

見守りカメラを購入する前に知っておきたいことやデメリットを説明します。
低価格中国製品は割り切った考えで購入・使用することが必要です。

  • 低価格品は、ほぼ中国製(下記 監視カメラ、中華製品への懸念)を参照ください。
  • 一部製品は、データの保存用クラウドサービスを契約しないと全く使えない
  • 一部製品は、追加機能はサブスクリプション契約の機器・メーカがあり、月度追加費用がかかる。
  • スマホで見る時、通信容量も使用する。大容量の回線契約か、見るときもWi-Fi環境が必須。
  • スマホアプリで簡単接続できるが、メールアドレス、電話番号などの個人情報を提示する必要がある。
  • 低価格品は、中国製全般に多い、当たりはずれがある。(耐久性が低い)
  • 日本語マニュアルが貧弱な機器・メーカがある。改善されつつあるが、英文・中国語だけの時もある)
  • トラブル時にマニュアルが大雑把なので対応が難しく、サポートも当てにならない。(会社による)

クラウドサービスについて

見守りカメラのクラウドサービスとは、カメラのデーターをサーバ (データの置き場)に転送保存する機能です。( 上記イラストのペット見守りカメラの全体像内サーバーの部分です。)

メリットは、SDカードなど記録メディアが無くても動画保存が出来ます。サーバ保存システムがある見守りカメラは、スマホだけでなく、パソコンで閲覧(システムが用意されていれば)出来ます。また保存されている過去の動画を簡単に見る事もできます。

最大のデメリットは、いわゆるサブスク契約でサーバー費用がかかります。さらに要注意なのが、クラウドサービスが必須で、契約しないと機器が使えない製品が存在します。アマゾンの商品説明を見ても、この契約のことが明記されていない機器があり、15日~30日の無料サービス期間が終了すると契約を促され、契約しないとカメラが使えなくなります。

良心的というか見守りカメラの中には、 クラウドサービス契約しない場合は、サーバーを使わない機能、つまりパソコンで閲覧できないがスマホでリアルタイムで見るのことは出来る、SDカードに記録は出来ると言った製品もあります。(SDカードに記録したデータ再生機能もあります)

サーバーの維持管理には、費用がかかるのは当たりまえですが、販売前に告知しない(あえて分かりにくいようにしている)のは、販売者の姿勢が問われる問題と考えます。

監視カメラ、中国産製品・4つの懸念

ネットワークカメラはインターネットに接続してます。設定をきちんとしないとのぞき見されることがあります。実際に誰でも見ることが可能です。有名なのは「Insecam」というサイトです。
意図的に動画を公開(うちのワンちゃんを見てほしいとか)している分には大きな問題ではありません。設定が甘くハッキングされた時が問題です。ほとんどの製品は、登録ユーザー(家族など)のスマホ(数台~10台程度)でしか見ることは出来ません。

上記の、のぞき見だけでなく、中国製ネットワーク機器には中国独特のリスクがあります。一つ目のリスクは、中国政府が国民の動向を監視できるようにするための「バックドアが仕込まれているのでは」という問題です。
通信内容を転送・のぞき見するためのプログラムが巧妙に仕込まれているのではないかと喧伝されています。中国系企業は中国国内では、中国政府に協力(情報提供)するよう法律で定められており バックドア は当たり前のように組み込まれているようです。

全世界的にバックドアを仕込むのは難しい

アメリカ、EUなど軍事産業が盛んな地域をはじめとして、バックドアの問題は敏感です。ファーウエイの5G機器排除が代表的な例です。 監視カメラ・ネットワークカメラも情報流失の懸念が持たれている機器です。

とは言っても、全世界でバックドアを仕込んだ製品を販売したら、何時かは解析されるでしょう。
(ファームウエアの更新と称して後からバックドア・プログラムを入れる事も可能かも?)
ペット見守り用や、介護用で使うレベルならさして問題ではないと思います。本来の監視カメラとして使うならやはり国内メーカー品をお勧めします。

Lenovo幹部が「中国ではバックドアを仕込んでるけど他の国ではやってない」ことを示唆 – GIGAZINE

データセンター ・サーバーが中国

2番目は、見守りカメラは、必ずデータセンターに動画・音声データを送り、アクセスしてきた認証されたスマホで閲覧できるように処理されます。

また一部の機種・メーカーには、動画データーを、所定のサーバ(データの置き場)に転送保存し、そのサーバ内の画像データーをスマホ・PCで見せる方式があります。
このデータセンター ・サーバーが中国にあることが問題です。
上記のように、中国国内企業は中国政府に協力(情報提供)する義務がありますので、中国国内に置かれたサーバ内の情報は中国政府が必要とすれば筒抜けと思っておいた方が良いでしょう。
ただし最近はこのデータセンターやサーバを、アメリカや日本国内に置いていると宣言している会社もあります。また セキュリティの高いアマゾンの AWSにデータを置く動きあります。
例として写真は国内メーカーの「WTW 塚本無線の製品です」。商品説明に無料サーバーは「アマゾンAWS」と明記されています。(国内メーカなので当然といえば当然ですが)

リモートサポート機能に注意

3番目、これも機器・メーカーにより少し異なりますが、カスタマーサービス側からカメラの状態を把握するための機能(遠隔操作)、リモートサポート機能が多くの機種で、あらかじめ入れてあります。設定でON/OFFできる場合は(専用アプリをなどから)あまり問題ないと思われますが、メーカー側から勝手にカメラをコントロールできる機能が、仕込まれており時々勝手に動くという話があります。
(パソコンにもこのような機能(アプリ)を入れている業者もあり、一概に危険とは言えません。)

リモートサポート機能があっても、物理的にカメラ部分を覆う機能がある機種があります。若い女性の姿などが写り込む可能性がある場合は、カバー機能付き付き機種を選ぶと良いでしょう。

中国製品はサポートに難がある

4番目、管理人もアマゾンで買い物で経験があります。とにかくサポートに製品の不具合や発送ミスを伝えても通じないことが多々あります。
サポート担当者が、日本語がよくわからないことが多いようで、(多分翻訳ソフトしか使っていない)私は知り合いの中国人に不良個所の説明文章を書いてもらい、その文章を送って解決したことがあります。
また中には、申し出ている内容を確認しないで代替品を送れば良いと考えている会社に出会ったこともあります。2回、つまり間違った製品を計3個送られたことがあります。
後から考えると日本語メールは、なにかクレームが来ているという程度しか理解せず、 代替品を送るのがマニュアルなのでしょう。(そもそも アマゾンの倉庫に商品を預け配送依頼しているので、まともな担当者がいないかも?)

これらの サポートに難がある出品者の多くは国内ではなく、香港や深圳などから発送してきます。
ただし一部は、アマゾンの日本倉庫に商品を預け配送依頼している業者もいます。

特定商取引法に基づく表記をチエックするか、カスタマーサービスの電話が+86(中華人民共和国の番号)で始まっていないかをチエックする方が良いでしょう。さらにレビューやフィードバック(出品者プロフィールまで確認すると多少は安心です。(サクラレビューも少なくないけど)
結論は、日本法人があって日本国内に拠点がある企業・業者から購入するのがお勧めです。

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