モバイルWi-FIはオワコン？
Wi-Fiを語る上でモバイルWi-Fiの存はかかせません。
モバイルWi-Fiとは、 モバイルWi-Fiルーターや単にモバイルルーターとか呼ばれるインターネットに接続するための通信端末です。モバイルの名前が示すように小型で軽量です。昔CMがよく流れていた「ポケットWiFi」は商品名です。外出先でノートパソコンやタブレットをインターネットに接続する時、便利な機器でした。
モバイルWi-Fiルーターがあれば、スマートフォン、タブレット、ノートパソコンなどWi-Fi接続できる機能がある機器をどこでも（回線サービス圏内）インターネットに接続できます。複数のデバイスを接続できるのも大きなメリットです。
スマートフォンは モバイルWi-Fiルーターがなくても インターネットに接続できますが、YouTubeや動画配信サービスを利用するとすぐ「ギガが足りない！」ということになります。（スマートフォンの契約に大容量プランやギガ放題のコースが増えてきて状況はかわりつつあります）
スマートフォンによるテザリング接続が多くなるかも
テザリングとは、スマートフォンを使い、直接インターネットに接続できないパソコンやタブレット端末などをインターネットに接続することです。スマホの機種によっては、テザリング機能が無い物もあります。回線の契約によっては別途月500円ほど テザリング 機能追加費用が掛かるキャリアがあります。
月間データ通信量の問題は、各キャリアから格安大容量プランが出現し、状況が大きく変わりました。
ドコモの「ギガホプレミア」は60GB/月「5Gギガホプレミア 」はデーター量無制限、
楽天モバイルの新プランである「Rakuten UN–LIMIT VI」も表面的には（自社アクセスポイントでは）データー量無制限です。
ソフトバンクは、メリハリ無制限というプランがあります。（テザリングは30GBを超えると低速化するようです。）
auは、「使い放題MAX 5G／4G」というプランを出しています。（こちらも テザリングは30GBを超えると低速化するようです）
いずれのキャリアも7000円台の月額料金です。ただし各種割引で4～5000円になるような設定もあります。注意点は5G対応スマホでないと契約できないプランがあります。下記ドコモの注意書き参照ください。
5G向け料金プランのご契約には、5G機種のご利用が必要です。5G向け料金プランの申込み時に5G機種の購入を伴わない場合、5G機種をご利用中であることを当社が確認できた場合に限り、本料金プランをお申込みいただけます。
ドコモ 5Gギガホ プレミア 説明文より
元々テザリングの欠点は、大きく３点で
①、月間データ通信量（ギガ）がすぐに上限に達する、（高額な大容量プランに加入の必要がある）
②、Wi-Fiテザリング接続（ モバイルWi-Fiルーターのように使う）時はバッテリーの消費が大きく短時間しか使えない（スマホは、充電しながらの使い方はあまり推奨されてない）
③、セキュリティが甘くなりがちなのと、iPhoneの場合 Wi-Fi 一覧に「誰それ＝名前のiPhone」と表示されてしまいます。
いずれのキャリアも5Gの対応エリアが増えて来ると通信量が飛躍的に増えると考え上記のようなプランを出して来ており、5G対応機種スマートフォンでデーター量無制限の契約が増えてくると、モバイルWi-Fiルーターの有り方が変わる可能性があります。
スマートフォンをモバイルWi-Fiルーターのように使うテザリング接続で、十分使えるユーザーが多くわざわざ別に モバイルWi-Fiルーターを契約する必要が無くなってきます。
モバイルWi-Fiルーターは月額4000円前後の費用がかかります。この費用が節約できるわけです。
特に、ノートPC１台を出先で使うだけの場合、テザリングもUSBケーブル経由で接続すれば、 Wi-Fiテザリング接続時よりもバッテリーの消費は少なく、そもそも電波での接続では、ないのでセキュリティは強く、名前の公開（iPhone)もありません。 （Wi-Fiスポットを使う手もありますが、仕事の内容ではセキュリティに不安があるように感じます）
モバイルWi-Fiルーターの逆襲！
モバイルWi-Fiルーターは完全にオワコンかと言われれば、表題のように疑問符が付きます。
モバイルWi-Fiルーターのシステム、機器を提供している各社も、上記のような環境の変化は当然分かっています。
生き残り戦略として、「5G モバイルWi-Fiルーター」を出してきました。これも多くはデーター量無制限です。方向性（想定ユーザー）としては、ほとんどの インターネット接続をこの 5G モバイルWi-Fiルーターで済まそうということです。つまり自宅でも、外出先でも 「5G モバイルWi-Fiルーター」 を使うわけです。光インターネット回線の契約やプロバイダー契約が要らない時代になるかもしれません。5G基地局の設置具合や、5G回線の込み具合、実際の回線速度等しばらく様子見です。
蛇足です。
パソコンのシステムアップデートやコンテンツの同期は有線LANをお勧めします。
